シーザードッグフードはペットショップやホームセンターでも売られており、「成犬用」「11歳〜」「14歳〜」とライフステージ別で購入することができるので、一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか?
安価な商品ながら「素材本来のおいしさと栄養、チキンと4種の農園野菜入り」というパッケージから伝わる原材料へのこだわりを感じ、購入したことがあります。
今回はシーザードッグフード(ドライ・超小粒タイプ)の「成犬用」を購入した時の、当時の食いつき具合も含め、消化や健康面でも大丈夫なドッグフードなのかお伝えしていきます。
シーザードッグフードの原材料チェック
まず始めに、シーザードッグフードの原材料の情報をまとめてみました。
原材料
チキンミール、小麦、さとうもろこし、鶏脂*、チキンエキス、とうもろこし、家禽類、シュガービートパルプ、えんどう豆、にんじん、かぼちゃ、トマト、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、メチオニン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT)*オメガ3&6脂肪酸源
シーザードッグフードの原材料から気になる点
早速シーザードッグフードの気になる原材料を徹底検証していきます。手軽に購入できる商品ではありますが、商品の内容はどうなのでしょうか。
大事な動物性たんぱく源は何を使っている?
メーカーも「愛犬が喜ぶおいしさ!肉類が第一主原料」と言うだけあって、安価なドッグフードでもしっかりと肉類を第1主原料としています。
ただし、その肉類がチキンミールを使用していることに不安を覚えました。
ミールとは簡単に言えば、乾燥させて粉にしたものになり、シーザードッグフードはチキンを乾燥させて粉末にしたものですね。
「乾燥させた肉なら問題なさそう」とよく思われるのですが、問題はその中身です。
本来なら肉副産物として捨てられる部分(内臓、骨、血液、とさか、皮、くちばし、爪、羽など)を使用している可能性が高いのです。
また「家禽類」という表示は鳥類の総称になります。何の鳥を与えているのか分からないのも正直怖いです。
ペットフードメーカーによっては、粗悪品と区別する為に、副産物についてや肉のグレードなどが明記されていますが、シーザードッグフードのホームページでは記載を見つけることができませんでした。
ただし、ホームページにはドッグフードに対する原材料のこだわりを記載していたので、そこまで粗悪な副産物は入れていないと信じたいです。
アレルギー・消化不良になりやすい穀物の使用
穀物の中でも、小麦はアレルギーになりやすい原材料にも関わらず、第2番主原料として使用されています。さらに主原料ではないとはいえ、とうもろこしの記載もあります。
コストの面もあるかもしれませんが、原材料のこだわりを言うのであれば、アレルギーになりやすく、消化不良を起こしやすい小麦ととうもろこしの使用は控えて欲しかったですね。
加熱調理された穀物なら消化・吸収しやすいと言われていますが、本来の犬の身体の構造上、穀物を消化するのに必要なアミラーゼという酵素をごくわずかしか持っていませんので、消化不良を起こし下痢になる可能性が高いことには間違いありません。
さとうもろこしについて
第3原料に「さとうもろこし」とありますが、これはとうもろこしの仲間ではなく、とうきびの仲間になります。
とうきびを犬に与えることに対して賛否両論ありますが、栄養的に問題ないかと思います。
ドッグフードの基準になる栄養価を考えられた上での使用だと思いますので、入れすぎが原因で体に問題が起こるということは少ないでしょう。
合成酸化防止剤(BHA・BHT)の使用
せっかくミックストコフェロール(ビタミンE)や天然成分のローズマリー抽出物の安全な酸化防止剤を使用しているのに、追加で合成酸化防止剤(BHA・BHT)を使用していることが不思議で仕方ありません。
使用量が決められているので安全性は守られているとは思いますが、ラット実験では発がん性リスクの報告もあるので心配になります。
酸化を防ぎ賞味期限を延ばしたいという気持ちは分かりますが、であれば天然成分のみで作って欲しかったですね。
シーザードッグフードのおすすめポイント
リーズナブルで手に入りやすい
安価な物の中には第1主原料が穀物になっているものもありますが、シーザードッグフードは第1主原料がチキンミールになっています。
ミール系はどの部位を使用しているのか分からないのですが、ホームページには素材へのこだわりも記載されていましたので、そこまで変な部位をいれることないと思っています。
その中でも肉メインのドッグフードが安価に手に入れられ、ペットショップやホームセンターですぐに購入できるのは、ありがたいですね。
「成犬用」「11歳〜」「14歳〜」とラインナップがある
年齢によってフードは変えた方がいいのか?という悩みを持つ方は多いです。
年齢によってエネルギー摂取量や栄養素の吸収率が変わってきますので、オールステージ用のフードでなければ変えてあげたいです。
特にシニア犬は栄養素の吸収率が悪いと言われています。その上で、シーザードッグフードはシニア犬に力を入れているのか、11歳と14歳で細かく切り替えができるのはポイントが高いです。
ただし、子犬用がなかったことは残念です。場合によっては、子犬から成犬になるタイミングでスムーズに切り替えができないことも考えられます。
シーザードッグフードを実際に与えた感想
原材料にこだわりがあるドッグフードの為か、安価なドッグフードにも関わらず最初の食いつきは良かったです。
やはりホームページにこだわりを記載できるだけ、ドッグフード作りに力を入れているのだと思いました。
ただ、3日ほどで最初の食いつきはなくなり、一切食べなくなりました。
当時は原材料など気にしていませんでしたが、今ではあの時に食べ続けることがなくて良かったと安心しています。
特に酸化防止剤に発がん性のリスクがあるBHA・BHTを使用しているフードを与えることは怖いなと感じています。
シーザードッグフードを買った人の口コミと評判
参考までに、実際に愛犬に与えた方の口コミをいくつかご紹介したいと思います。
シーザードッグフードの良い口コミ
ミニチュアダックスに与えています。小粒なのでむせることもなく食べやすそうです。
超小粒なので、歯が弱くて食が細い老犬でも食べやすそうです。栄養バランスもしっかりしているので、補助食を与えなくても本品だけで十分に感じます。
シーザードッグフードの悪い口コミ
チキンが大好きなので食べると思ったのですが、鼻に近づけるとクンクンするものの、知らん顔をしてどこかに行ってしまい、ぜんぜん食べてくれませんでした。
皮膚の痒みを伴う病気で、医師からは食事を見直すように言われました。アレルギーかもしれません。
まとめ
チキンミールという不安な原材料を使用していますが、原材料へのこだわりをホームページに記載するほどなので、そこまで変な部位を入れていないドッグフードかと思います。
ただ、アレルギーになりやすく消化不良を起こしやすい小麦を多く使用されており、実際にアレルギーらしい症状も出たという口コミもありました。
原材料にこだわりがあるとはいえ、犬の健康よりも低コストにする為のドッグフード製造をしているように思えます。
やはり犬の健康を考えれば、多少のコストが増えたとしても、アレルギーになりにくいドッグフードを食べさせるべきです。
私が与えているアレルギーになりにくいグレインフリーの「モグワンドッグフード」は原材料から製造まで徹底されているプレミアムドッグフードです。食いつき解消のきっかけにもなったドッグフードでかなりおすすめです!