
最近では、「免疫力」という言葉をよく耳にしますよね。
市場には、「免疫力を高める」とうたっている商品も多々あります。
免疫力を高めなければ体調を崩しやすい、病気になりやすいというのは、人間も犬も同じなのです。
皆さんも体調を気をつける為に、栄養のある食事をとったり、生活習慣を見直したりしませんか?
私は体調が悪いと感じたら、大好きな肉をたくさん食べたり、ビタミン剤を飲んでみたり、休みなら一日中ベットでゴロゴロしたりと、なんとなくで乗り切ろうとします。
だからといって、ワンちゃんにドッグフードを山盛りにしたり、サプリメントを飲ませたりと、人と同じようなことをしてはいけません。
基本的には免疫力を高める為に、栄養のある食事と生活習慣の見直しが重要ですが、ワンちゃんに合った方法や考え方があります。
今回は、犬における免疫力の低下の原因や免疫力を高める方法について紹介しています。
免疫力がアップする食材もお伝えしているので、愛犬ともっと健康的に過ごしたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてください!
免疫力とは?

免疫とは、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの病原体から体を守る働きのことです。
免疫力とは、この免疫をつかさどる力、防御能力のことです。
免疫力が低下すると、病原体を排除する力が弱まってしまうため、感染症になりやすい、症状が重篤になりやすいといった状態となります。
日和見感染(ひよりみかんせん)と言って、健康なときには感染しないような病原体に感染してしまうこともありますので、免疫力を高めておく必要があるのです。
愛犬の免疫力が低下する原因

まずは、飼い主として愛犬の免疫力が低下する原因を知ることが大切です。
免疫力を低下させる主な原因は
- バランスの悪い食生活
- 睡眠不足、不規則な生活
- 運動不足または過剰な運動
- ストレス
- 不適切な温度や湿度管理
などといったことがあります。
これらを改善することが免疫力アップへの近道となります!
今回は基本的な部分でお話しておりますが、このほかにも、子犬やシニア犬、妊娠している犬では免疫力が低い傾向にありますので、ワンちゃんの状態によってしっかりとした対処をするように心掛けましょう!
愛犬の免疫力を高める5つの方法

愛犬の免疫力を高める5つの方法は、以下の通りです。
①バランスのよい食事を摂取する
バランスのよい食事は、体づくりに役立ち、免疫力をアップさせます。
犬は本来、肉食寄りの雑食動物ですので、タンパク質を多めに摂取するよう心がけましょう。
また、最近の研究では、腸内細菌を整えることで免疫力の向上が期待されています。
体や年齢に合っていない食事を与えることで、胃腸が疲れてしまい、腸内の免疫力が落ちてしまうおそれもあります。
そのため、愛犬に合ったバランスのよい食生活が大切となってきます。
さらに、乳酸菌や食物繊維を意識することで、よりよい腸内環境を作ることが可能となります。
【乳酸菌】
犬における乳酸菌の効果は、
- 免疫の調整作用
- 整腸作用
- 便臭改善
- 歯周病ケア
- 抗酸化力の増大
といったことがあります。
乳酸菌などのプロバイオティクス(有益な作用をもたらす微生物)を投与することで、クロストリジウムという腸管内で毒素を産生する菌の発育を抑制し、有益な腸内細菌の有意な上昇を示したといった報告もあります。
犬において乳酸菌を手軽に取れるものとしては、プレーンヨーグルトがあります。
毎日ティースプーン1杯程度を食事に加えてみるといいかもしれません。
また、乳酸菌の増殖を助けることができる成分であるオリゴ糖や食物繊維も適度に取るといいですね。
オリゴ糖を含む食材で犬に与えやすいものとしては、バナナや大豆などがあります。
【食物繊維】
食物繊維には、
- 不溶性食物繊維(ボソボソ、ザラザラした食感が特徴)
- 可溶性食物繊維(ネバネバしているもの、サラサラしているもの)
の2種類があります。
不溶性食物繊維には、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進して便通を整える働きが、可溶性食物繊維には粘性によって、食事の移送を円滑にする役割があります。
不溶性食物繊維を多く含む食材としては、
- 穀類
- 野菜
- 豆類
- キノコ類
- 果実
- 海藻
- 甲殻類の殻
といったものがあり、可溶性食物繊維を多く含む食材としては、
- 昆布
- わかめ
- こんにゃく
- 果実
- 里芋
- 大麦
- オーツ麦
などがあります。
ただし、犬は食物繊維の分解があまり上手ではないので、大量に与えることで消化不良を起こして下痢になってしまうことがあります。
食物繊維をあげるときには適量にし、茹でたり、細かくしたり、ミキサーにかけるなどしてからにしましょう。
飼い主さんの中には、身体に良い食材だからと手作りご飯を与える方もいらっしゃいますが、犬に適した栄養バランスを計算できないとかえって不調になる場合もあります。
もしも、免疫力を高める食材で手作りご飯にしようと思った方は、栄養とカロリー計算ができる方のみ実施してください。
私が愛用しているドッグフードは、動物性たんぱく質の割合も多く、乳酸菌も食物繊維もバランスの良い配合で製造されています。
栄養価もばっちりで、規定量のドッグフードを与えるだけで完結できるので楽ですよ!
乳酸菌・食物繊維配合のドッグフード
- モグワンドッグフード
⇒豆類、海藻類、乳酸菌
- このこのごはんドッグフード
⇒大麦、わかめ、昆布、乳酸菌
②良質な睡眠をとる、規則正しい生活リズムを送る
睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されるため、睡眠不足になるとこれが十分に分泌されず、免疫力の低下につながります。
また、不規則な生活を行うと、体内時計が乱れた結果、免疫力が低下してしまいます。
犬は生活の大半を寝て過ごす動物ですので、その時間を良質にしてあげることは重要です。
お気に入りのベッドやブランケットを用意し、あまり大きな音のしない安らげる空間を提供してあげましょう。
また、早寝早起きをするなど、飼い主さんもなるべく規則正しく生活することで、愛犬の生活リズムも整うようになります。
③適度な運動を行う

運動不足になると代謝が落ちたり、血流が悪くなるため、免疫力も低下してしまいます。
毎日の散歩による適度な運動を心がけることで、体温が上がり血流もよくなり、代謝の向上につながって免疫力がアップします。
散歩は運動になるだけでなく、飼い主さんとの良質な信頼関係の構築ともなります。
また、適度な日光浴はセロトニンという幸せホルモンを増やし、心身ともに落ち着くことができ、免疫力の向上にも役立ちます。
私は、今までは仕事終わりの夜中に散歩に行くことが多かったのですが、最近では毎朝の散歩を日課にし、ユズハ(愛犬)と共にセロトニンを浴びるようにしています。
散歩が苦手な子や病気などで行けない子においては、外の空気を吸わせてあげるだけでも心が穏やかになります。
抱っこやバギーなどに入れてお散歩を楽しんでみましょう。
④ストレスをためないようにする
人もストレスがたまると、体がなんとなく不調になりますよね。
ストレスを感じると、自律神経が乱れてしまい、免疫力も弱まります。
ストレスを抱え込まないためには、上記でお伝えした適度な運動と合わせて、愛犬とのスキンシップも大切となります。
時間をみつけて、呼びかけたり、なでてあげたり、ブラッシングなどを通して触れ合いを楽しむようにしましょう。
病気で療養中の子やシニア犬においては、マッサージを通してスキンシップをはかってあげてもいいですね。
⑤温度や湿度管理をする
寒いと風邪をひきやすいと思われている方も多いかもしれません。
体が冷えることで血管が収縮して血流が悪くなり、代謝が落ち、免疫力が弱まってしまいます。
季節に合わせて、部屋の温度や湿度の管理に気をつけるようにしましょう。
【まとめ】愛犬の免疫力を高める5つの方法!

免疫力が低下すると、病原体を排除する力が弱まってしまうため、体調を崩しやすい、病気になりやすいといったことになってしまいます。
これは、人間も犬も同じですので、「犬だから大丈夫」なんて甘い考えがあったら今すぐ捨ててください。
まずは、以下の5つの方法でしっかりと免疫力を高めてあげてください!
- ①バランスのよい食事を摂取する
- ②良質な睡眠をとる、規則正しい生活リズムを送る
- ③適度な運動を行う
- ④ストレスをためないようにする
- ⑤温度や湿度管理をする
特に毎日の食事は大切で、本来必要な動物性たんぱく質はもちろんのこと、免疫力を高める食材には「乳酸菌」と「食物繊維」が大切です!
よく遊んで、よく寝て、よく食べる!
愛犬の免疫力を高めるために、いま一度、愛犬の生活スタイルを確認してみましょう!
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⇒大麦、わかめ、昆布、乳酸菌