子犬を飼い始めたばかりの飼い主さんは、犬が下痢になると心配になりますよね。
下痢の症状は、消化不良になっている可能性が高く、子犬にとっては負担が大きいです。
病気の可能性もありますが、実は安価なフードを与えていることが原因でもあります。
ここでは、その理由と、子犬でも食べられて下痢になりにくいドッグフードの選び方をご紹介します。
子犬の下痢は餌が原因
子犬の下痢のほとんどは餌が原因です。犬の健やかな成長の為にもしっかりと考えていきましょう。
餌が合っていない
犬は人間のように普段から好きな食べ物を選んで食べることができません。基本的に、私たちが与えた物しか食べることができないのです。
子犬を飼い始めの頃は、ペットショップで与えていた餌と同じものを与え続けたり、ホームセンターなどから買ってきた餌を与えていませんか?
そのような餌は、原価が安く穀物をメインに製造した、質が悪いフードの場合がほとんどです。
穀物は犬が消化しにくい食材でもあり、犬の健康は考えられていません。あくまで安くてお腹を満たすためだけのフードなのです。
そのようなドッグフードは消化不良になり、下痢の症状が現れて当然なのです。
アレルギーがある
人間に食物アレルギーがあるように、犬も食物アレルギーが発症する場合があります。
特に安価なドッグフードに使われる、穀物(小麦、とうもろこしなど)はアレルギーを起こす可能性があります。
また、添加物も食物アレルギーの原因になると言われており、保存料や香料、着色料などを避けたフードを与えるべきです。
さらに、肉が主食と言われる犬でも、牛肉は特にアレルギーになりやすいと言われており、チキンなどを主としたフードを選ぶことをおすすめします。
誤飲や誤食
人間と同じ生活空間で暮らす以上、犬にとっては人間の生活環境には危険なものがたくさんあります。
特に、好奇心が旺盛な子犬の時期は異物の誤飲・誤食が多い事故として挙げられますので、生活環境の見直しをしましょう。
人間が食べられる玉ねぎやチョコなども、犬にとっては中毒症状を起こす場合もあります。
また、タバコの誤食で嘔吐や下痢、ひどい場合だと痙攣を引き起こしますので、タバコを吸っている方は十分に管理を気を付けてください。
ストレスの原因
ペットショップやブリーダーから自宅に迎えいれたことで、環境の変化によるストレスが原因で下痢をする場合があります。
その場合、まずは犬が慣れてくれるまで待つ以外ありません。犬が慣れるまではなるべく刺激を与えず、徐々にコミュニケーションをとっていきましょう。
また、子犬のうちからしつけをしっかりしたいという飼い主の気持ちは分かります。
しかし、犬にとってストレスになるような厳しいしつけになっている可能性がありますので、しつけの見直しもしてみてください。
病気の可能性がある場合
下痢と言っても、水っぽい、赤っぽい(血便)、黒いなど、様々な症状があります。
その中でも、緑色の便やねばつきがある便の場合は、餌の問題ではなく、小腸や大腸に問題が起こっている可能性が高い為、早めに病院に行くようにしましょう。
その際に、獣医師の正しい判断のために写真を何枚か撮っていくことを推奨します。
また、「犬パルボウイルス」というウイルスは、重度の胃腸炎を引き起こす、犬の命にも繋がる病気です。もし、ワクチンを打っていない状況で、血便以外に嘔吐などの症状も併せて現れているようでしたら、早めの受診をしましょう。
下痢になりにくいドッグフード
いま与えているドッグフードが原因で下痢を起こしている可能性が高い場合、消化不良になりにくいドッグフードを与えることで解決できる場合があります。
その場合、失敗しないドッグフード選びのポイントとしては、以下の2つを基準に選んでみてください。
・グレインフリー(穀物不使用)のドッグフード
・動物性たんぱく質が50%以上を占めるドッグフード
※可能であればチキンが主のものを選んでください
この2つは、犬の身体の構造上、吸収が良い条件になりますので、消化不良を起こす可能性が限りなく低く、下痢になりにくいです。
まとめ
下痢の症状が、今与えているドッグフードが原因だとあまり考えなかったのではないでしょうか。
特に、安価なドッグフードは、消化不良やアレルギーを引き起こし、下痢に繋がる可能性が高いことがお分かりいただけたかと思います。
犬の健康を守るのは飼い主の大事な役目でもあります。
もし犬の下痢に悩んだら、ドックフードの見直しも考えていきましょう。