ドッグフードを食べ終わるまで置きっぱなしにしていませんか?
この与え方が、食いつきが悪くなる原因の1つなのです。
なかなかご飯を食べてくれないことに悩む飼い主の多くが間違える餌の与え方です。
飼い主からしたら、「いつでも食べれるように」と、愛犬を想った行動かもしれませんが、その行動はデメリットが多いのです。
ドッグフードを置きっぱなしにするデメリット
ドッグフードを置きっぱなしにするデメリットをまとめてみました。一つずつ確認していきましょう!
食いつきが悪くなる
犬は本能的に食べ物を目にするとすぐに食べる行動をします。これは野生の頃からの本能で、狩りで得た時でしか食事ができなかったからこそ、いつでも食べられるものではないと分かっているからです。
ところが現代では、当たり前に飼い主が餌を準備してくれます。これだけでも本能的に餌の大切さが薄れていく中で、餌が置きっぱなしになっていると、いつでも食べられると犬本来の餌に対する認識が弱まってしまいます。
いつでも食べられる餌に執着心がなくて当然なのです。
人間のように「1日3食」というような決まりもなく、いつでもすきなだけ食べられる環境で生存していたわけではないことを頭にいれましょう。
飼い主の優しさが、ただの甘やかしになっていることで食いつきが悪い原因にもなっているのです。
健康状態のチェックができない
ドッグフードが置きっぱなしになっていれば、いつでも食べられる状態にあることで、だらだら食べたりするようになります。場合によっては、餌で遊んでしまうこともあります。
これだと、食欲があるかないかの判断がつきません。
餌で遊んでいると飼い主が思った行動も、本当は大きな病気を抱えてしまい、食べたくても食べられないという動きだったという可能性もあるのです。
食いつきは健康状態を知る大きなポイントでもあるにも関わらず、置きっぱなしによる餌の食べ方からは見分けが付かない場合があります。
衛生面が悪い
ドッグフードの食べかけを置きっぱなしにしていると、唾液などにより多くの雑菌が繁殖してしまいます。
これが原因で、犬によっては下痢などを引き起こす可能性があります。
しかし、ドッグフードが原因にも関わらず、「置いていただけ」という認識から、病気になってしまったと思う飼い主は多いです。
また、置きっぱなしにすることで、小さな虫が湧く可能性もあります。
これを聞いただけでも、餌を置きっぱなしにすることが、衛生的でないことが分かると思います。
もちろん、餌を出しっぱなしにすると、味や香りが落ちてしまい、食いつきが悪くなる原因でもあります。
食いつき解消!正しいドッグフードの与え方
ドッグフードの置きっぱなしは良くありません。それでも、なかなかご飯を食べてくれないと、心配で置きっぱなしにしてしまいますよね。
ただ、ドッグフードの与え方を意識するだけでも、食いつきの原因を解消できる可能性が高まりますので、説明していきます。
ドッグフードを与える時間を意識する
犬も人間と同じで体内時計があり、私たち以上にとても正確です。毎日規則正しく与えることで餌を食べられる時間を意識しますので、置きっぱなしにしなくても食べてくれます。
基本的に1日の適正量を2回に分けて、「朝・昼・夕方・夜」のいずれかにて与えることが理想的です。その中で、食事時間と与えない時間の間隔が均等になるように心がけましょう。
例
〇 朝と夕、昼と夜
× 朝と昼、夕と夜
※仕事や用事があり与える時間がないからといって、連続で与えないようにしましょう。
ただし、食事の時間を「朝7時、夕6時」のようにしっかりと決めることはおすすめしません。
そうなると、いつもの時間にご飯がないことで、飼い主を呼ぶ(吠える)ようになります。これを繰り返してしまうと、「ワンワン(吠える)、餌を早くよこせ」と、吠え癖がつくことと同時に、主従関係が逆転してしまう可能性もあります。
なので、「朝・昼・夕方・夜」の決めたパターンの中で、食事時間をずらして与えるようにしましょう。
よくある質問で、「1日に1回でも問題ないと聞いたことがありますが1回ではだめですか?」と相談を受けることがあります。
成犬であれば1回で与えても問題ありません。しかし、消化能力の面で問題ないというだけです。空腹の時間によるストレス、急激な血糖値の上昇など、別の部分で悪影響を及ぼす可能性がありますので、数回に分けることが理想です。
ただし、消化能力の低い子犬や老犬には1回は当てはまりません。1日3~5回に分けて与えるようにしましょう。
食べなかった餌は処分する
食べ残したドッグフードを、次に与えるときに一緒にするという方がいらっしゃいますが、それはやめたほうがいいです。
今まで食べていたドッグフードを嫌いになることもありますので、食べ残した物は、廃棄することを推奨します。
餌を一度でも出してしまうと、酸化が原因でにおいや味の変化に繋がります。
酸化防止剤が添加されているものは大丈夫じゃないか?と思う方もいらっしゃいますが、酸化しにくいというだけで、酸化しないわけではありません。
ドライフードですぐに腐るということはないと思いますが、時期と保存方法によっては腐る可能性も高まります。
一度口をつけてしまうと唾液が付着していることで、雑菌が繁殖した餌を与えてしまうことになります。また、湿気による食感の変化もあります。
人間には判別が難しい部分ですが、犬は非常に敏感ですので、そのようなドッグフードの変化に気づいてしまいます。
私たちも、味の質が落ちたものや、腐ったものは食べたくないですよね。
犬も同じですし、食べたくないどころか、与えていた餌自体が美味しくないものだと判断し、嫌いになることもあります。
ドッグフードのコストから、もったいないと思う気持ちは分かりますが、ご飯を食べてくれるようになるまでは仕方のないコストだと思いましょう。
まとめ
ご飯を食べてくれないことが心配で、「いつでも食べられるように」とドッグフードを置きっぱなしにしてしまう気持ちはよくわかります。
それでも、ドッグフードの置きっぱなしが食いつきを悪くしているだけではなく、衛生面などの観点からも、デメリットが多いことが挙げられます。
まずは、①時間帯を決めて餌を与える、②食べない場合は置きっぱなしにしない。
これを繰り返すことで、「餌はこの時間しか食べられないんだ」と犬が意識し、食いつきの解消に繋げることができます。
もしこれらの手段でも餌を食べないようでしたら、ドッグフード自体に問題があるかもしれません。
与え方も非常に重要ですがそもそもドッグフードが美味しくないと犬も見向きもしないのは当たり前です。
愛犬のユズハはモグワンドッグフードというヒューマングレードのドッグフードにすることで食いつき解消に繋がりました。
もし与え方を変えても食いつき解消に繋がらないようでしたら試してみることをおすすめします!